2006年夏コミ新刊『なかだしアニバーサリーII』を、明日頒布開始します。
頒布ブースは、1日目(11日)は「少年チンプ」と「N&N factory」、3日目は「カブリーナN」です(自前サークルが落選した為、今回は委託のみです)
この本は、1995年秋に発行した『なかだし2号』の復刻本となります。
『なかだし2号』は、“変身美少女”系アニメがメインの「アニメ系総合誌」第2弾として刊行しました。
当時学生揃いだった執筆陣が、有り余る時間とパワーを総動員して作り上げた本だけあって、長編作品の比率が高く、総ページ数も当方がこれまでに発行した新刊としては最多の70ページ台中盤に達した力作です。
執筆陣は、当時の「POLICE五人衆」メンバー――怒著(どっちょ/当時は「怒頂」)、三寸(さんすん)、かとまん(当時は「寿来」と書いて「ことぶき」)、NAL(なる)――と、初のゲスト作家として「少年チンプ」の「車田ん吉」御大の5人です。
何と言っても最大の「事件」は、この「車田ん吉」御大の参加。
当時パロディ系サークルとしては空前絶後の影響力とインパクトを有していた「少年チンプ」のメイン作家のお一人で、読者の予想をはるかに大きく超えるトンでもない作風で知られた作家さんでもあります。
我々にとってのファーストインパクトは、先年発行されていた『グレートチンプ』と『セーラーチンプ』(いずれも破壊力満点の作品揃い)の車田御大の壮絶な見開きページにすっかり「毒されて」いたのだした。
で、『2号』に寄稿された御大の破天荒な原稿も、やはり当時の我々に大きな衝撃をもたらしました。
圧倒的な画力と、全く次の展開が読めない反則技(笑)のオンパレード。
「こんな破壊的な原稿で、我々も読者の度肝を抜かしてみたい!!」
ある意味、我々にとって「原点」となった歴史的な出来事です。
今も同じ作品を描いてみろ……と言われても、当時の勢いを出すことは難しいけれど、当時の原稿と向き合ってみると、あの頃のことをいろいろと思い出します。
2001年発行の『なかだし0号』、昨年末に発行した『なかだしアニバーサリーI』と併せて、ぜひご覧ください。
きっと当時の作風に驚かれることと思いますよ。